easy-writer

ちょいと疲れてまーす

好きな事して何言うてるねんやろ…と思うから黙ってるつもりやったケド事がうまく運ばんと、腹がたってきますがな。
泊まるトコも食べるモノもなんの不足がありましょうか。そうではなくて運転ね。レンタカーはVWポロ、これまた不足はない。オプションのGPSナビに振り回されて泣いてます。初めっからうまく行くなんて思ってはないケド、ロマネスクの在り場所は超田舎の事が多くて認識してくれへんかったり間違って案内したり(阿呆かぁ!!)今日は三カ所それだった。
このガーミンというナビは英語に設定してますが、慣れるのに時間がかかったわ。いつも妻に言われているセリフ「Youareoverthespeedlimit.」って言われ続けてますがな。いまだに慣れないのは、距離をマイルやフィートで言われる事、これやったらスペイン語の方が良かったョkmで言ってくれる。
で間違いまくって、今夜は全く予定と違うSant Cugatという町のホテルです。明日の朝町の修道院が見られるように。
今日の絵は朝一番に行ったパラドールの近くの修道院の回廊です。これが5枚目になります。

諦めが肝心

ロマネスク教会巡りも中盤にさしかかり、行く先々で数多の個性に出会う度、「わあ凄い」とか「ちと違うやん？」とか独り言てるんだけど、少しずつぼくのロマネスク観が変化しだしたのを感じている。先達諸氏の鑑賞経験からすると、駆け出しのヒヨッコなのは百も承知だけど、今まで惹かれていたプリミティブな小ささ・拙さの他にストレートな表現・デフォルメとかが面白くなってきた。要するに今まで余り見てなかったってことだろう。
四年前の落ち穂拾いみたいに同じような所をうろうろしてるわ。それなのに、この写真のl'Estanyに着いたら２時半だった。見学は２時までだって。信じられる？諦めてスケッチを開始したら、雨が降ってきた。
全てうっちゃって宿へ帰り着き、携帯と格闘してる。無理しない。諦めが肝心。今夜はねVicのパラドールに泊まります。８時からの夕食を待ってるとこ…風呂にでもするか。

オマケ 昨日宿のおじさんにPC借りられたケド文字化けしてボクのページ全く読めない。ご用のムキはローマ字か携帯でどうぞ

Rupit中世にタイムスリップ

ここはブログで知った方に教えていただいた。中世そのものの村を朝の散歩なんて洒落ていない？
教会で選んだ訳じゃないんだけど、歩いている内に見つけたヨ。谷間を隔てた向こうの尾根に可愛らしい教会!あれは絶対ロマネスク!!
そうだった。で、スケッチを始めたケド日没ノーゲーム。残念でした。
この写真は夜の散歩で。観光客はあらかた消えてヒッソリしてる。明日の朝が楽しみだ。

スケッチ

ゆっくりスケッチできるくらいじゃないと旅とは言えない。
昨日どうしても見つからずあきらめたチャペルを先達に尋ねて見つけたケド２時のopenまで待てないのでpass。
スペインに舞い戻ってここPorqueresのSantaMaria教会を描きました。湖のそばの空気のイイ所。

ちょっとフランス

夕べ、眠さがピークになって12時に寝たのに、また5時半に覚めてしまった。真っ暗な中、つらつら考えてると前回のフランスに心惹かれているのを感じる。
行こうやっぱり(^o^)ぼくのフランス語が錆びないように頭の体操しに。
このちっぽけな教会はコレラなんて名が特徴的だったので覚えていた。ルートを外れ岩が生えたような崖っぷちの地道をうんと入った山の上にぽつんとたってました。まだスペイン側でした。
書いている今はフランスの路上カフェでカフェオレとタルトポム！

山上の修道院

これはSantPeredeRodesの修道院。今日Gironaのinformacionでもらった写真映りが余りに良かったので、ダリの愛したCadaquesの近くまで行ってきた。
この写真は最初に撮ったものを保存しとかなかったので帰りがけに振り返って撮ったカラ、もう暗くなりかけてる。そう、遅かったので入れてもらえませんでした。
しかし人里を遠く離れ、ピレネーの雪山を見下ろす、この何とも形容しがたい空気を伝えたくて…
１日に二度のアップは想定外だなぁ

←スペインから携帯第１信

初日は32時間の長丁場を寝ないでこなして、ぼくはもうgironaまできている。それなのに体の中の日本時間に五時半におこされてしまった。
生憎雨に降られてるけど、ロマネスク巡りを始めたところ…写真はStPerDeGalligansの正面アーチを支える動物達、面白くてやっと来れた感動を噛みしめてるとこ。
実は中にはいれるのは10時からなのでカフェで待ってるとこ。

旅するココロ

「行く行く言うて、まだ行ってへんのか！」って言われそうですが、はいまだおります。
ピレネー山系の山すそと言うこともあって、出来るだけ雪のリスクが少なく回れるように、温かくなるのを待っているわけです。とは言っても、３４月のハイシーズンになると航空券代も跳ね上がる訳で、ぼくの選んだのはぎりぎりの２月２８日出発・・・だからまだ居るのです。
おかげで事前に予習が随分出来ました。こんなにあっちこっち尋ねたり調べたりして旅に出たことなんてないよ。ロマネスクの先達にもご意見を伺い、本とネットで必要な部分の資料を用意した。それから観たい所をチョイス・厳選してこんだけにしたら気が済んだのではなく、嫌になった。行く前に頭でっかちになってもう食傷気味なんて、どうなってんだ。
ロマネスクの宝庫カタルーニャのロマネスク遺跡を虱潰しに見て回るなんて至難の業だってことだけが明白な事実だ。
初めはその中でも選りすぐりの幾つかをチョイスして線で繋いでみたらいいかなぁなんて思ってたけど、悪アガキ。その案を練っているとまるで秒刻みのスケジュールに連れまわされる宮様のツアーみたいになる。
予定調和の観光地めぐりなんて願い下げだ。緊張もアドリブも想定外もまぜこぜに、ジャズみたいな楽しみがなきゃ旅とは言えない。で、あっさり計画を破棄し、ルートも宿も決めないぼくのいつもの「行き当たりバッ旅」に戻る。

でも勉強したおかげで、観てみたい所の幾つかは、ぼくの中にボーっと熱を持って残った。この感覚を携えて彼の地を回ってこようと思う。
それと、前回行ったのに鍵の管理人を尋ねることを思いつかなかったFrontanya↓や時間に間に合わなくて締め出されたCanigou↓へのリベンジも果たしてこようかなあ。
どっちにしても、ココロは既に旅の空をふうわりと

ロマネスクってこんなの

前々回に書きましたモワサックの教会扉口ってこれです。’94の旅ですからもう20年近く前のこと。
その後の旅で印象に残ったロマネスクらしい風景をアトランダムに披露したら、皆さんの理解の一助になるでしょうか。
こんなのピレネー山中ボイ谷の
シロスの修道院回廊これまたボイ谷のある山頂にあるこれは柱頭彫刻。林檎に手を伸ばすイブ、アダムは左っかわに（拙さがいい）これは獅子。ここまで練れているのはゴシックに移行する寸前ってとこかな。多分13世紀ころのことでしょう。稚拙なアーチや軒の持ち送りにそれぞれ拙い顔やなんかまぐさ石のレリーフはキリストや天使、使徒ですが上のお干菓子みたいな記号たちはキリスト像などが一般化する前に神やイエスを暗示する印だったようです。即ち「古い」

とっても乱暴な切り取り方だけど、書き出すとまだまだ写真が一杯になりそうなので止す。次の旅でどんなものに出会えるのか期待でふるえてます。

ロマネスクとぼく

絵を観るのは好き。でもどんなものでも好きになれる訳じゃない。紆余曲折の結果残ったのはセザンヌ。他が嫌いと言う訳じゃないよ。だって良いものは良い。
旅でヨーロッパを歩いていると沢山のキリスト教会に出会うから、有名どころには引寄せられてふんふんと拝観させて頂く事になるのだ。大して歴史的なことも宗派などの知識もないけど荘厳さはその場に沈殿したような空気の重みで感じる事が出来る。鈍感でも。
色々と見て歩くうちに、ゴシック建築の威圧するような高さ大きさ、これでもかと目も眩むばかり絢爛豪華なバロック装飾とか、だんだん気持ちから離れてって、結局残ったのはロマネスク。力を持った宗教が権威を保つための道具立てとして建設したものには心がなびかない。素朴で原初的な宗教心が作り出した祈りの場であるようなロマネスクにぼくの心は震えるのだ。
運命的な出会いはフランスのモワサックという寒村のロマネスク教会のファサード、そして付属の修道院の回廊。昔むかし、ぼくは美術の教科書なんかで扱われているロマネスク美術は正直「下手」の一言で片付けていた。それがこんなに力強くぼくを惹きつけるようになるなんて…
仏教だってはじめっから仏像をつくらなかった様に、キリスト教だって磔刑像はじめ一切の絵も偶像も作ってなかった。「ロマネスク」は11・12・13世紀にひろがったらしいけど、同時期にキリスト教世界は「東ローマ」「西ローマ」そしてかなり広い範囲に広がっていたらしいから『ビザンチン』とかの流れもあるんだけどさぁ、それは今のところ知らん振りしとくね。ぼくの好きなのはその時期の全てではなくてイタリアはロンバルディアの石工達の関わった建築物に多い。だからそれらは広いキリスト教圏のなかでも主にアルプスの南麓からピレネー山系に至るかなり狭い範囲だ。
根っからのスペイン好きには都合のよいことに「カタルーニャ」はその宝庫と言われている。バルセロナは7回目だけど田舎へはこれまで2度だけ。今回はロマネスクのためだけに行く。3度目の正直。

これはカタルーニャの聖地モンセラットの山、こんな急峻な所にだって小さな教会はある。右手の山にへばりついて建っている教会、見えるでしょう。
昨夜、バレンシアの友人には「行くよ。飯でもどない？」って連絡したけど、やっぱ現地に立つとストイックな巡礼者になりそうですわ。