2013年 02月 14日
嬉しいね |
昨日「My favorite things」で子どもだった頃、テレビからアメリカ文化を浴びるように吸収していた事は分かっていただけましたでしょうか。で、ぼくのお気に入りの何番目かは「外国語の響き」なんです。
小学校の高学年で英語に興味が湧き、中学校で文通とくれば、高校では何が来ると思いますか。リューガク、「留学」です。
当時、中学生には難解なはずの旺文社の「百万人の英語」という月刊誌をよんでましたが、その企画記事に交換留学生の日常を通信員風に綴った連載があったのです。AFS(アメリカンフィールドサービス)の期間は1年間でしたが、初めは野暮ったい日本の男の子も女の子も1年の高校生活を経験し見事に変身、垢抜けたスマートさと国際性を身に付けて帰ってくるのでした。だいたいどの子も例外なく。
50年も前の話です。日本の標準的な家庭には、電話も自動車もなかったような頃の事です。ぼくの高校3年生のとき「東京オリンピックをカラーで見よう」なんて言われてたそんな時代。行けるのは百人に満たない人数だったと記憶している。
今の有名人で言えば、落合恵子、秋葉忠利なんかがリターニィ(AFSer)なんです。ぼくもかなり真剣に考えていたんですが、我家の事情はちと複雑で諦めざるを得なかった。いや親に言い出すことが出来なくて、封印しちゃったという過去を持っている。
それから何事もなく時は30年過ぎて、ぼくは親に、自分の子が高校生に、その時ふって沸いたように、娘の通う高校の英語教師からAFSのホストファミリーを頼まれたのだ。
AFSへの叶わなかった思いが俄かに噴出したというわけではないけど、「よろしおます。ウチはリベラル、国籍・人種・性別・宗教一切問いません。」と返事した。
そして20年前、やって来た最初の留学生がマレーシアのShairiだった。この年末の旅でさんざん書いたからみなさんもお分かりのことと思います。いい息子です。
そしてそして、何年かのうちに、何人かの留学生と縁が出来て楽しんだけど、我家の子ども達も大きくなったし、こちらも歳とるしで、これで最後にしましょうと受け容れたのがボリビアのIsabelだった。これが2005年のこと、もう8年も経つんだ。
長身のベッピンさんです。
それから、我家に留学生は来ていないけど、あちこちの子ども達に「父さん、母さん。」と相変わらず声をかけてもらってる。これからもずっと続くだろうなあ。
はああ長い前置き・・・
実はぼくのfacebookに昨日Isaからの書き込み。 このことを書くはずだった。
「父さん、久しぶり。長いこと連絡しなくてごめんね。とうとう医者になりました。でも、神経科の資格のためにあと一山越さなければなりません。それともう1つnewsです。同じ病院でかっこいい男の子と知り合いました。Manuelは31、医者です。わたしの両親も彼のこと気に入っています。みんなで結婚式に来てください・・・・・・」と続く。
医学生をしているのは聞いていた。忙しいんだろうと言うのも察しがつく。久しぶりに嬉しい便りだった。だけど、みんなで来いってか。ボリビアへか。うーん。
ぼくはすぐに返事できなくて
「Hola doctor Isa,¡Enhorabuena por noticia nueva! Nos gustaria visitar y asistir a fiesta. Espere momento por favor. Salude a Manuel de mi parte.」
「ヤッホーIsa先生、ビッグニュースおめでとう!みんなで行って、式に出たいけど、ちょっと待っててや。マヌエルによろしくね。」 とだけ返事しといた。家族みんなで考えようっと。
AFSは高校生の留学を世界中に展開している。まだ感性が出来上がっていない瑞々しい人格を扱うと言う点がぼくの気に入っているところ。ぼくは自分では留学生活を経験できなかったけど、ホストファミリーをすることで沢山の宝物を得た。
男のぼくはぺらぺら喋ってるだけのお気楽人間でよかったけど、三度三度食べることのお世話がちゃんと出来る妻の存在なしには不可能な事でした。高校へはお弁当を持たせるなんてことも必要だったし、ご近所さんの力をすがったりもしたことを最後に付け足しときます。
小学校の高学年で英語に興味が湧き、中学校で文通とくれば、高校では何が来ると思いますか。リューガク、「留学」です。
当時、中学生には難解なはずの旺文社の「百万人の英語」という月刊誌をよんでましたが、その企画記事に交換留学生の日常を通信員風に綴った連載があったのです。AFS(アメリカンフィールドサービス)の期間は1年間でしたが、初めは野暮ったい日本の男の子も女の子も1年の高校生活を経験し見事に変身、垢抜けたスマートさと国際性を身に付けて帰ってくるのでした。だいたいどの子も例外なく。
50年も前の話です。日本の標準的な家庭には、電話も自動車もなかったような頃の事です。ぼくの高校3年生のとき「東京オリンピックをカラーで見よう」なんて言われてたそんな時代。行けるのは百人に満たない人数だったと記憶している。
今の有名人で言えば、落合恵子、秋葉忠利なんかがリターニィ(AFSer)なんです。ぼくもかなり真剣に考えていたんですが、我家の事情はちと複雑で諦めざるを得なかった。いや親に言い出すことが出来なくて、封印しちゃったという過去を持っている。
それから何事もなく時は30年過ぎて、ぼくは親に、自分の子が高校生に、その時ふって沸いたように、娘の通う高校の英語教師からAFSのホストファミリーを頼まれたのだ。
AFSへの叶わなかった思いが俄かに噴出したというわけではないけど、「よろしおます。ウチはリベラル、国籍・人種・性別・宗教一切問いません。」と返事した。
そして20年前、やって来た最初の留学生がマレーシアのShairiだった。この年末の旅でさんざん書いたからみなさんもお分かりのことと思います。いい息子です。
そしてそして、何年かのうちに、何人かの留学生と縁が出来て楽しんだけど、我家の子ども達も大きくなったし、こちらも歳とるしで、これで最後にしましょうと受け容れたのがボリビアのIsabelだった。これが2005年のこと、もう8年も経つんだ。
長身のベッピンさんです。
それから、我家に留学生は来ていないけど、あちこちの子ども達に「父さん、母さん。」と相変わらず声をかけてもらってる。これからもずっと続くだろうなあ。
はああ長い前置き・・・
実はぼくのfacebookに昨日Isaからの書き込み。 このことを書くはずだった。
「父さん、久しぶり。長いこと連絡しなくてごめんね。とうとう医者になりました。でも、神経科の資格のためにあと一山越さなければなりません。それともう1つnewsです。同じ病院でかっこいい男の子と知り合いました。Manuelは31、医者です。わたしの両親も彼のこと気に入っています。みんなで結婚式に来てください・・・・・・」と続く。
医学生をしているのは聞いていた。忙しいんだろうと言うのも察しがつく。久しぶりに嬉しい便りだった。だけど、みんなで来いってか。ボリビアへか。うーん。
ぼくはすぐに返事できなくて
「Hola doctor Isa,¡Enhorabuena por noticia nueva! Nos gustaria visitar y asistir a fiesta. Espere momento por favor. Salude a Manuel de mi parte.」
「ヤッホーIsa先生、ビッグニュースおめでとう!みんなで行って、式に出たいけど、ちょっと待っててや。マヌエルによろしくね。」 とだけ返事しといた。家族みんなで考えようっと。
AFSは高校生の留学を世界中に展開している。まだ感性が出来上がっていない瑞々しい人格を扱うと言う点がぼくの気に入っているところ。ぼくは自分では留学生活を経験できなかったけど、ホストファミリーをすることで沢山の宝物を得た。
男のぼくはぺらぺら喋ってるだけのお気楽人間でよかったけど、三度三度食べることのお世話がちゃんと出来る妻の存在なしには不可能な事でした。高校へはお弁当を持たせるなんてことも必要だったし、ご近所さんの力をすがったりもしたことを最後に付け足しときます。
by otebox
| 2013-02-14 18:05
| 外国ネタ
|
Comments(8)
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at 2013-02-15 05:58
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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otebox at 2013-02-15 10:29
了解です。でも、普段使いじゃなくて、友達を増やすツールとは考えていません。主に遠くの友人と連絡を取り合う手段として、skypeの電話みたいに重宝しております。
詳しい操作方法もよく分かりませんので、こちらこそどうぞ宜しくお願いします。
この3月の私のロマネスク行脚にgyuさんから教えて頂いたRupitとPalsを組み入れました。最低そのどちらかは訪ねるつもりです。BCNは今回パスしますが、土産にハモンセラノの何パックか欲しいのでボケリア市場へは行きたいような・・・・
詳しい操作方法もよく分かりませんので、こちらこそどうぞ宜しくお願いします。
この3月の私のロマネスク行脚にgyuさんから教えて頂いたRupitとPalsを組み入れました。最低そのどちらかは訪ねるつもりです。BCNは今回パスしますが、土産にハモンセラノの何パックか欲しいのでボケリア市場へは行きたいような・・・・
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gyuopera at 2013-02-15 14:30
Oteboxさん、早速ありがとうございます。
Facebookのメッセージはとても便利ですし、チャットもできるんですね。
RupitとPalsだったら、絶対Rupitがお勧めです。教会はたいしたことはないですけれどね。
もし可能なら、TerrasaのSeu de Egaraもおすすめ。
http://www.terrassa.cat/Front/minisite/_fbagpzHARB0BGNd-Dwxp_W9KcPfIVbf293SNymiQh3-jZNZYK1sXcg
Facebookのメッセージはとても便利ですし、チャットもできるんですね。
RupitとPalsだったら、絶対Rupitがお勧めです。教会はたいしたことはないですけれどね。
もし可能なら、TerrasaのSeu de Egaraもおすすめ。
http://www.terrassa.cat/Front/minisite/_fbagpzHARB0BGNd-Dwxp_W9KcPfIVbf293SNymiQh3-jZNZYK1sXcg
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otebox at 2013-02-15 15:15
Terrassaは絶対!ですね?分かりました。最初の日に予定しております、ありがとうございます。
わたしはまだスマートホンを使えず、原始的な携帯です。娘達に「機能の一割も使いこなせないだろう。」と言われてひるんでいるところです。ガラ携でもブログのアップくらい出来るのでま、いいかってとこです。
わたしはまだスマートホンを使えず、原始的な携帯です。娘達に「機能の一割も使いこなせないだろう。」と言われてひるんでいるところです。ガラ携でもブログのアップくらい出来るのでま、いいかってとこです。
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gyusshop at 2013-02-15 16:05
もしTerrasaにいらっしゃるなら、あそこのmercadoでハモン買えますよ。Terrasaはモデルニスタの町で、こじんまりとまとまっているので、すぐ見ることができますよ。
http://www.terrassa.cat/Front/final/_YJxQFCkYh8wnNxx4vm5jbfZWHN3hCB4mWd1LDJggkCiitMq05Rl9iQ
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otebox at 2013-02-15 17:46
まとまってあるのが嬉しい所です。情報ありがとうございます。でも、初日!なんでね…
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asiax at 2013-02-17 07:27
エキゾチックで美しい娘さんですね。
海外から届くエアメールも印象的です。
otebox さんのお人柄や、やさしさが、留学生たちを大きく成長させ、深いつながりを維持させているのだと実感してます。
私は海外旅行でいろんな人たちに支えられ、助けられましたし、いつか海外の人たちを迎えて、日本の暮らしを紹介したいです。
海外から届くエアメールも印象的です。
otebox さんのお人柄や、やさしさが、留学生たちを大きく成長させ、深いつながりを維持させているのだと実感してます。
私は海外旅行でいろんな人たちに支えられ、助けられましたし、いつか海外の人たちを迎えて、日本の暮らしを紹介したいです。
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otebox at 2013-02-17 07:52
asiaxさん、夢はいつか叶います。
うちに来た子達のなかでも私がブログで紹介したのは特別で、タイやインドネシアとかだと「生活に追われ…」感があって、やりとりも頻繁じゃないです。でも、その子達の成長に関われたというか、その時点では確かに私が「父さん」だったと思えるのです。
うちに来た子達のなかでも私がブログで紹介したのは特別で、タイやインドネシアとかだと「生活に追われ…」感があって、やりとりも頻繁じゃないです。でも、その子達の成長に関われたというか、その時点では確かに私が「父さん」だったと思えるのです。