2011年 01月 24日
鋳掛(いかけ)って知ってる? |
ぼくと妻そして友人Kは3人でよく行動する。振り返れば高校時代に遡るほどだから、ぼちぼち50年は経とうというもの。それがそろって現役を退いて、コラボが強まるのは当然の成り行き。互いに無理なく付き合えるから、ソウルもスペインもみちのくの旅も一緒だった。
今日も今日とてご同行。ぼくの若かったころの教え子S君ちへ。
なんでこんなことが可能なのかは置いといて、まずお昼をご馳走になる。奥様にはさぞかし迷惑な事だったろうけど、いつもゆったりと迎えて頂き、甘えてしまう。今日も美味しくいただきました。こんな風、まず前菜のサラダと鶏 それからトマトパスタ。シンプルなのにこれが美味い。茹で汁の塩加減やオリーブオイルの秘密まで…ご馳走様。 デザートやコーヒーで美味しくフィニッシュ。あ、そうだ写さなかったけど、手作りのスモークチーズやベーコンも。
芸術一家の彼のうちでは食卓の一つひとつが話の種になる。これは母の、父の、弟の、ぼくの作品ですってな具合に。だから、こんなのも写しといた。
でもね、今日の訪問の本当の目的はこれ。 何だと思う?普段使いで割れたりヒビが入った器を持ち込んだわけ。彼は彫刻が本来の分野だけど、乾漆(かんしつ)っていう漆の作品も多く手がけている。それらの作品とは別に工芸品、装身具はたまた器の修繕なんかもやってる。しいて言えば「鋳掛屋」って日本語になるかな。
張藝謀(チャンイーモウ)の映画「初恋の来た道」の娘(主人公)がいとしい人を追いかけて草原で転倒、餃子を入れた鉢が転がって割れてしまう。彼女の母がこわれた鉢を旅の鋳掛屋に修繕してもらう場面が鮮明に蘇える。娘の強い愛と、それをそっと認める母の意志が沁みてくる場面だ。とても美しい映画だった。
器だけでなく大切に育み温めるものが他にもあった時代は、人の心までも豊かであったような気がする。モノが溢れている今の人間たちはなくしちゃってるかも・・・
帰りがけに、彼の工房を覗いて、作品を少し見せてもらった。 見るとたちまち欲しい病にとりつかれた妻は、贈り物用に一つゆずっていただく事にして帰ってきた。帰ってから、やっぱりあれも欲しいわ、どこか他所へお嫁に行っちゃったら悔いが残るなんて言って、電話しとりました。
今日も今日とてご同行。ぼくの若かったころの教え子S君ちへ。
なんでこんなことが可能なのかは置いといて、まずお昼をご馳走になる。奥様にはさぞかし迷惑な事だったろうけど、いつもゆったりと迎えて頂き、甘えてしまう。今日も美味しくいただきました。こんな風、まず前菜のサラダと鶏
芸術一家の彼のうちでは食卓の一つひとつが話の種になる。これは母の、父の、弟の、ぼくの作品ですってな具合に。だから、こんなのも写しといた。
でもね、今日の訪問の本当の目的はこれ。
張藝謀(チャンイーモウ)の映画「初恋の来た道」の娘(主人公)がいとしい人を追いかけて草原で転倒、餃子を入れた鉢が転がって割れてしまう。彼女の母がこわれた鉢を旅の鋳掛屋に修繕してもらう場面が鮮明に蘇える。娘の強い愛と、それをそっと認める母の意志が沁みてくる場面だ。とても美しい映画だった。
器だけでなく大切に育み温めるものが他にもあった時代は、人の心までも豊かであったような気がする。モノが溢れている今の人間たちはなくしちゃってるかも・・・
帰りがけに、彼の工房を覗いて、作品を少し見せてもらった。
by otebox
| 2011-01-24 20:55
| アート&クラフト
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