2025年 02月 09日
今日、エエことあってん。聞いてんか。 |
僕の所属している「おはなし1〇8」は、山城図書館の月一のイベント『お話会』を続けている。絵本を読んだり、紙芝居をしたり、手遊びもやるなあ。僕は基本「素語り」で昔話の爺ちゃん役が多い。聞きに来てくれるのが最近は未就学児が多いので、想像の世界に羽ばたく話芸を披露するのは遠慮して、僕も絵本を見繕って参加している。そして今日がその日でした。






僕の本選びの基準は一つはストーリー性があって筋を追えるような作品と、もう一つは筋無しだけど意外性のある絵柄で子どもが食いついてくるような作品ね。
絵本の世界なんて分かりにくいでしょうが、ストーリーがないってこんなのです。

「いろいろいろ」

真っ暗な世界に色はないんだよ…なんて言いながら
ね君、何色が好き?あっこれ?きれいだな。なんて導入に使いながら絵本の世界に引っ張り込む。

そして次々に展開する美しい色にあふれている絵本の旅人になる。僕の掌で転がしているうちにトラベラーになる。
「月人石」

その場に学齢期の子が少なくても「今日は漢字のお勉強だよ。これ読める?」と『扉』の漢字と写真を見せる。
なのにたくさんの写真と漢字に出会っているうちに類推もあてずっぽうもつかいながら読めるようになっていく。
馬のところじゃ写真より漢字の馬のほうが走ってるのが見えたりする。ノリが良い子たちが多かったので読んでいる僕の方がびっくりした。
「まちにはいろんなかおがいて」

何処にでもあるようでここにしかないショットを町から切り取って見せてくれる。ほらほらほら、次々にマジックのように顔が出て、堪能。こんどは君が見つけてね。
この3作品で終わらせずに、これからもノリの良い子たちと絵本の世界を遊んでみようかと思ってる。
お話会が終わって後片付けをしているところへ子ども連れのお母さんが近付いてきて「以前やっていただいた漢字の絵本をこの子(学齢期)が気に入って書店で買いました。弟(未就学)もあれから本が好きになったようで本を読むようになりました。」という嬉しいお言葉(報告?)をいただきました。二人の子はお母さんの両側にくっついて賢そうな顔でにっこり笑ってくれてました。
その後図書館の控室で、本日のまとめをしているところへ職員の女性が独りやってきて「T先生ですね。私、**校で教えていただいたNです。」そこから思いがけず次々に話が湧いて、40年前の楽しかった現職の時代の思い出に耽る幸せな僕でした。
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by otebox
| 2025-02-09 16:01
| volunteer
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