2013年 02月 13日
My favorite things |
映画「サウンドオブミュージック」で嵐の夜にジュリー・アンドリュー扮するマリア先生が歌う。
で、ぼくのお気に入りはずっと「郵便受けのなかに見つけたエアメール」だった。
小学校の終わりごろ家にやってきたテレビジョン。17インチの白黒のブラウン管に映し出されるアメリカンシチュエーションコメディに心を吸い取られていた。豊かで、自由で、カッコよかった。中1になると早くもペンパルをアメリカはカンサスにつくって、文通を開始した。そんなことがあって、10グラムに満たない手紙を待っているのがずっと好きだった。(この映画監督ロバート・ワイズは一二年をあけないで「ウエストサイドストーリー」も作っている。じつはぼく、この映画でアメリカの闇を認識させられる事になるのだが、これはまた別の機会に扱おう。)
エアメールが嬉しいのは今も続いている。
なんか脱線していると思いながら書き進めてしまってる。「マイフェバレットシング」のことを書くんだった。
サウンドオブミュージックからだいぶ経って、ぼくの音楽の志向はアメリカンポップからビートルズへ、そして大学生の頃には背伸びしてジャズに辿り着いていた。当時はクールやバップの時代だったが、ジョン・コルトレーンの「My favorite things」にぶっ飛んだのだった。なんという技量なんという乱暴さでぼくの心を鷲掴みにしたことか。このときぼくは音楽において自由になれた気がした。ぼくのジャズ開眼はコルトレーンの「ブルートレイン」だったけど、彼はずっと同じ所になど留まってはいなかったんだ。
そんな思い出のアルバム2枚をお目にかける。
このあと、セシル・テーラーや山下洋輔に辿り着くのに時間はかからなかったように記憶している。
今じゃプレーヤーのトラブルで聴く事はかなわないけど。久しぶりにエアメールが届いて思い出した事を書き付けとくね。
ああそれから、ぼくのお気に入りは「(早春に田起しをしていると感じる)微かな土の匂」「雑木林の木漏れ日」「旅の支度」と続く・・・へへ只今、旅の支度真っ最中です。
by otebox
| 2013-02-13 13:08
| 独り言
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